くら寿司の店舗数は世界で何店?スシロー猛追と海外戦略の全貌
くら 寿司 店舗 数が今、国内外を巻き込んで歴史的な拡大局面を迎えている。街を歩けば目に入るお馴染みの看板だが、その勢力図はもはや日本列島にとどまらない。北米の主要都市からアジアの繁華街まで、回転寿司の枠組みを超えた巨大チェーンとしての存在感を強烈に放っている。
原材料の高騰や人手不足の荒波が押し寄せるなか、発表された最新の四半期データを見ると、くら 寿司 店舗 数は世界合計で650店舗の大台を射程に捉えている。競合他社が不採算店の整理を進める局面で、なぜこれほど強気な拡大路線を維持できるのか。現場の熱気と綿密な経営戦略から、その真相を読み解いていく。
国内外で650店突破へ!くら寿司の最新勢力図とスシローとの出店競争
業界トップを独走するスシローを傘下に持つ株式会社FOOD & LIFE COMPANIES。この絶対王者に真っ向から勝負を挑み続けているのが、くら寿司株式会社だ。国内における店舗網は47都道府県すべてを網羅し、540店舗規模で盤石の構えを見せている。
かつての陣取り合戦は、郊外ロードサイドの奪い合いが中心だった。しかし現在は状況が一変している。都心の駅前商業ビルやインバウンド客でごった返す観光地など、立地の多様化が一気に加速した。対するスシローも都市型店舗を急増させており、互いの出店エリアが真っ向から衝突。一皿の単価設定から客席の回転効率に至るまで、両者の火花散る攻防は外食産業全体の景色を塗り替えつつある。
創業社長・田中邦彦氏が描くグローバル旗艦店プロジェクトの勝算
「ただ寿司を食べる場所ではなく、日本のエンターテインメントを発信する拠点をつくる」――。創業者の田中邦彦社長が強力に推し進めるのが、グローバル旗艦店プロジェクトだ。浅草や原宿、道頓堀、そして銀座に誕生した体験型店舗は、従来のファストフード的イメージを根本から覆した。
提灯が並ぶ巨大な櫓、射的や輪投げを楽しめる縁日スペース。SNSでの拡散を計算し尽くした空間設計は、国内の若年層だけでなく海外からの旅行客を熱狂させている。単なる食事ではなく「体験」を売る。この割り切った差別化こそが過密市場で新しい客層を呼び込み、次なる出店の起爆剤になっている。
米国市場を揺るがすKura Sushi USAの爆発的成長と和食ブーム
いまや同社の成長エンジンとして無視できないのが、NASDAQ市場にも上場する現地法人、Kura Sushi USA, Inc.の躍進だ。アメリカ全土で70店舗を超え、80店舗台への到達が秒読みとなっている。カリフォルニアやテキサスなど主要州を中心に、連日長蛇の列ができる光景は珍しくない。
現地で受け入れられているのは、本物の和食を手頃な価格で楽しめる安心感だ。加えて「ビッくらポン!」などのギミックがアメリカ人の心を掴んだ。健康志向の波にも乗り、現地メディアでは「体験型ダイニングの勝者」として頻繁に取り上げられている。アジア圏の展開と合わせ、海外事業の売上比率は年々上昇。世界1000店舗体制という野心的な目標に向け、海外拠点のスピード出店が止まらない。
テクノロジーが生んだ「スマートくらレストラン」と非接触の現場
急ピッチな出店ラッシュの裏で、業界を悩ませる最大のリスクが深刻な人手不足だ。これに対する同社の解答が、先端ITを駆使したスマートくらレストランの全店展開である。
入店から退店まで、店員と一度も対面せずに完結するセルフレジと自動案内システム。皿をカウントするAIカメラ、抗菌寿司カバー「鮮度くん」。徹底した自動化は、感染症対策としての役目を超え、劇的な店舗オペレーションの省人化を達成した。現場スタッフの負担を減らしながらサービスの質を均一に保つ仕組みが完成したからこそ、出店ペースを落とさずに全国展開を継続できるのだ。
くら寿司公式アプリと出前館が変えたフードサービスの日常
客足を途絶えさせない仕掛けは、店舗の外にも張り巡らされている。スマートフォンで事前に席を予約し、待たずに着席できる「くら寿司公式アプリ」の会員数はすでに数千万人規模に達した。
さらに、デリバリー大手である出前館などのフードデリバリー網との連携も完全に定着した。店内で食べる顧客、スマホで事前注文して受け取る顧客、自宅へ届けてもらう顧客。多層的な販売チャネルが店舗ごとの売り上げを底上げし、新規出店に伴う採算ラインの早期達成を後押ししている。フードサービスビジネスの常識を書き換えるような連携プレーだ。
変革迫られる外食産業と回転寿司チェーンが切り拓く次の未来
原材料価格の高騰、人件費の上昇、消費者の節約志向。日本の外食産業を取り巻く経営環境は、決して楽観できるものではない。それでも歩みを止めない同社の姿勢は、業界全体に強烈な刺激を与えている。
地方のロードサイドから世界の大都市へ。水産資源の持続可能な調達や国内生産者との直接契約など、サプライチェーンの再構築も並行して進む。ただ魚を切ってシャリに乗せるだけの時代は終わった。テクノロジー、エンタメ性、グローバル展開を融合させたこの先駆的なビジネスモデルが、どこまで世界を席巻するのか。その出店拡大の軌跡から、今後も目が離せない。 (出典: くら 寿司 店舗 数(Yahoo!ニュース))